Claude Haiku 5.5とは?Claude Codeでの使い方とSonnetとの違い、10万トークンの壁を実測
2026年10月7日発表のClaude Haiku 5.5を、Claude Codeの書類業務3種でHaiku 4.5・Sonnet 5.5と計21回実測。1作業約1円の費用と正解数、10万トークン超で単価が5倍になる仕組みと対策を解説。

この記事の結論
- Claude Haiku 5.5は2026年10月7日発表の小型モデルで、10万トークン以下なら入出力の単価がHaiku 4.5の10分の1です。Claude Codeはv2.1.293から既定のHaikuになりました。
- 当研究所が書類業務3種(請求突合・提案書骨子・契約書チェック)を各2回実測すると、1作業の平均費用はHaiku 5.5が約1.0円、Sonnet 5.5が約10円、Haiku 4.5が約22円でした。
- 同じ実測で正解数はHaiku 5.5が34点中33点、Sonnet 5.5が満点でした。Haiku 5.5は提案書に議事録に無い年換算の数字を足した回があり、所要時間はSonnet 5.5とほぼ同じでした。
- Haiku 5.5は1回のリクエストが10万トークンを超えると単価が5倍になり、実測では約6.7万トークンの依頼が0.014ドル、約15.7万トークンでは0.162ドルと費用が11.7倍に増えました。
- Claude CodeはHaiku 5.5の会話を既定で約96.7万トークンまで自動圧縮しないため、API課金で使うなら /autocompact 100k で圧縮の基準を10万に下げると安い料金帯に留まれます。
2026年10月7日(米国時間)、AnthropicはClaude Haiku 5.5を発表し、Claude Code(クロードコード)もv2.1.293から既定のHaikuをHaiku 5.5に切り替えました。10万トークン以下なら、入出力の単価はHaiku 4.5の10分の1です。この記事では公式資料と開発チームの発言を整理したうえで、請求と入金の突合・提案書の骨子・契約書の表記チェックという3つの書類業務(架空データ)を、Haiku 5.5・Haiku 4.5・Sonnet 5.5で同じ日に計21回実行しました。結果は1作業あたり平均約1.0円(Sonnet 5.5の約10分の1)で、34点中33点。一方で、1回のリクエストが10万トークンを超えると単価が5倍になるという、Claude Codeでは見落としやすい落とし穴も実測で確かめています。
目次
Claude Haiku 5.5とは?Haiku 4.5から何が変わったか
Claude Haiku 5.5は、Anthropicが2026年10月7日(米国時間)に発表した小型・高速のClaudeモデルで、モデルIDは claude-haiku-5-5 です。公式は「これまでで最も安く、最も速く、最も高性能な小型モデル」とし、平均するとHaiku 4.5より約75%安く動かせると説明しています。
いちばん大きな変化は料金です。公式の料金表では、1回のリクエストのプロンプトが10万トークン以下なら、入力・出力ともHaiku 4.5の10分の1になりました。ただし10万トークンを超えると単価が5倍に上がる2段階の料金です(それでもHaiku 4.5の半額)。公式は、Haiku 4.5ではリクエストの90%が10万トークン以下だったことと、新しいトークナイザーで1作業あたりのトークンがやや増えることを織り込んで「平均約75%安い」と計算しています。この2段階の仕組みは、Claude Codeで使うときに大きく効いてきます(後述)。
| モデル(100万トークンあたり) | 入力 | 出力 | キャッシュ読み | キャッシュ書き込み(1時間) |
|---|---|---|---|---|
| Haiku 5.5(プロンプト10万以下) | 0.10ドル | 0.50ドル | 0.01ドル | 0.20ドル |
| Haiku 5.5(プロンプト10万超) | 0.50ドル | 2.50ドル | 0.05ドル | 1ドル |
| Haiku 4.5 | 1ドル | 5ドル | 0.10ドル | 2ドル |
| Sonnet 5.5 | 2ドル | 10ドル | 0.10ドル | 4ドル |
※2026年10月8日時点のAnthropic公式の料金表。5分キャッシュの書き込みは入力の1.25倍。Sonnet 5.5のキャッシュ読みは、Haiku 5.5の発表と同時に0.20ドルから0.10ドルへ値下げされました。
性能面では、発表ページのベンチマークでHaiku 4.5から大きく伸びています。知識労働のGDPval-AA v2.1は735から1620(Sonnet 5.5は1840)、パソコン操作のOSWorld 2.1は15.7%から72.4%(同83.9%)、エージェント型コーディングのTerminal-Bench 4.0は0.0%から39.2%(同70.6%)です。ただし最後の数字が示すとおり、自分で手順を組み立てて進めるコーディングでは、Sonnet 5.5との差はまだ大きいままです。
そのほかの仕様は次のとおりです。
Haiku 5.5の主な仕様(2026年10月8日時点)
- コンテキスト:Anthropic APIでは全プランで100万トークン([1m] の指定は不要)
- effort:Haikuで初めて low・medium・high・xhigh・max の5段階に対応。Claude Codeでの既定は medium
- 思考:オフにできない(モデルがeffortに応じて考える量を決める)
- 提供先:Claude Platform、AWS、Google Cloud、Microsoft Azure、Claude.ai
- トークン数:トークナイザーが新しくなり、公式も1作業あたりのトークンがやや増えると説明。Simon Willison氏の検証記事では、同じ長いプロンプトがHaiku 4.5の約1.25倍のトークンに数えられた
発表のポストは公開から数時間で表示220万・いいね3.1万を集め、Hacker Newsでも592ポイント・275コメントの議論になりました(いずれも2026年10月8日時点)。Claude Code責任者のBoris Cherny氏は、短い一言で位置づけを示しています。
「Haiku 5.5は良いHaikuです。10万トークンのコンテキストなら、Haiku 4.5の10分の1の安さでもあります」
"Haiku 5.5 is a good Haiku. With 100k token context, it's also 10x cheaper than Haiku 4.5"
Boris Cherny(Anthropic・Claude Code責任者)— X(2026年10月7日)
Claude CodeでHaiku 5.5を使う方法は?モデル切り替えとサブエージェント設定
Claude CodeでHaiku 5.5を使うには、v2.1.293以降に更新したうえで /model haiku(または /model claude-haiku-5-5)を入力します。Anthropic APIと、Pro・Max・Team・Enterpriseでのログインでは haiku がHaiku 5.5を指しますが、Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry経由ではHaiku 4.5を指したままです。
# Claude Code を最新にする(Haiku 5.5 は v2.1.293 以降)
claude update
# Haiku 5.5 で起動する
claude --model claude-haiku-5-5
# 使用中のセッションで切り替える(Enter で既定にも保存、s でこのセッションだけ)
/model haiku
# 考える量を下げる(low / medium / high / xhigh / max)
/effort low
公式ドキュメントによると、エイリアスの解決先はプロバイダーで異なります。Claude Platform on AWS・Amazon Bedrock・Google CloudのAgent Platform・Microsoft Foundryでは、2026年10月8日時点で haiku はHaiku 4.5です。これらの環境でHaiku 5.5を使うなら、ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL にそのプロバイダーでのHaiku 5.5のモデルIDを指定します。公式は、利用者に配る前にモデルのバージョンを固定(ピン留め)しておくよう勧めています。
もう1つの注意は再開時の挙動です。model の設定が haiku のままだと、Haiku 4.5で保存したセッションを再開したときもHaiku 5.5で続きが動きます。モデルが変わると回答の癖も変わるため、定型の業務フローを回している場合は、切り替え後に一度結果を見比べておくと安心です。
サブエージェントだけをHaiku 5.5にする
Claude Codeの使い方として公式が勧めるのは、メインの会話はSonnetやOpusのまま、下調べや要約を受け持つサブエージェントにHaikuを割り当てる形です。
「Opus 5.5やSonnet 5.5のサブエージェントとして相性がよい。要約、会話の圧縮、データベースへの問い合わせのような、量が多く費用に敏感な作業に使ってください」
"It pairs well with Opus 5.5 or Sonnet 5.5 as a subagent. Use it for high-volume, cost-sensitive tasks like summaries, compactions, or database queries."
Claude Devs(Anthropic公式・開発者向けアカウント)— X(2026年10月7日)
設定は、サブエージェントの定義ファイル(.claude/agents/ に置くMarkdown)の冒頭に model: haiku と書くだけです。たとえば契約書や請求書の数字・表記を突き合わせる係を作るなら、次のようになります。
---
name: doc-checker
description: 契約書・請求書の表記ルール違反や金額の不一致を洗い出す
model: haiku
tools: Read, Grep, Glob
---
表記ルール.md に照らして、指定されたファイルの違反箇所を
ファイル名・条・修正前・修正後・根拠ルールの形で報告する。
推測で数字を足さず、ルールに無い点は指摘しない。
サブエージェントのモデルは、呼び出し時の指定、定義の model、環境変数 CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL、メインの会話のモデル、の順で決まります。すべてのサブエージェントをHaikuにそろえたい場合は、設定ファイルの env に次の2行を書きます。ファイル探索を受け持つ組み込みのExploreは、同じ名前(Explore)の定義を作って model: haiku を書けば上書きできます。どのモデルで動いているかは /tasks の一覧で確認できます。
{
"env": {
"CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL": "haiku",
"CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL_FORCE": "1"
}
}
【実測】書類業務3種でHaiku 5.5・Haiku 4.5・Sonnet 5.5を比べると?
同じ3つの書類業務を各モデル2回ずつ実行したところ、1作業の平均費用はHaiku 5.5が0.0064ドル(約1.0円)、Sonnet 5.5が0.0636ドル(約10円)、Haiku 4.5が0.1411ドル(約22円)でした。正解数はHaiku 5.5とHaiku 4.5が34点中33点、Sonnet 5.5が満点です。
課題は、当研究所がClaude Codeの料金ガイドで「1作業いくらか」を測ったときと同じ架空データで、正解(仕込んだ誤りや必須要素)をあらかじめ決めてあります。
検証の条件
- 日時・環境:2026年10月8日 7時50分〜8時10分(日本時間)、Claude Code v2.1.293、macOS、Claudeのサブスクリプションでログイン
- 課題A 請求と入金の突合:請求25件と入金24件(半角カナの振込名義)から、未入金・金額不一致・振込手数料の差引・請求に対応しない入金の5件を見つける(5点)
- 課題B 提案書の骨子:約2,000字のヒアリング議事録から、数字つきの課題・予算・時期・体制・次回アクションをまとめ、雑談と議事録に無い数字を入れない(6点)
- 課題C 契約書の表記チェック:業務委託契約書3通を事務所の表記ルール6項目で直接修正し、修正一覧を作る(6点)
- 実行方法:claude -p で1回ずつ実行(最大20ターン、ユーザー設定・MCP・スキルは読み込まない)。1回目は12通りを並列、2回目は直後に同じ場所で再実行。effortはHaiku 5.5・Sonnet 5.5がmedium(Haiku 4.5はeffort非対応)
| 課題(1回目/2回目) | Haiku 5.5 | Sonnet 5.5 | Haiku 4.5 |
|---|---|---|---|
| A 請求突合(5点) | 0.0075/0.0058ドル 正解 5/5 | 0.0707/0.0426ドル 正解 5/5 | 0.3859/0.1625ドル 正解 5/5 |
| B 提案書骨子(6点) | 0.0038/0.0041ドル 正解 6/5 | 0.0609/0.0499ドル 正解 6/6 | 0.0808/0.0319ドル 正解 6/5 |
| C 契約書チェック(6点) | 0.0108/0.0063ドル 正解 6/6 | 0.0861/0.0714ドル 正解 6/6 | 0.1229/0.0625ドル 正解 6/6 |
| 1作業の平均 | 0.0064ドル(約1.0円) | 0.0636ドル(約10円) | 0.1411ドル(約22円) |
| 平均の所要時間 | 26.2秒 | 24.6秒 | 93.2秒 |
| 正解数(計34点) | 33点 | 34点 | 33点 |
※費用はAPI定価での計算額(1ドル=157円で換算)。定額プランでは請求額ではありません。サブスクリプションのログインではキャッシュ書き込みが1時間(入力の2倍)で計上されます。Sonnet 5.5は公式単価(キャッシュ読み0.10ドル)で再計算した値です。
費用の差はどこから生まれたか
Haiku 5.5はSonnet 5.5より多く書いていました。課題Aの1回目の出力はHaiku 5.5が6,775トークン、Sonnet 5.5が2,773トークンです。それでも出力の単価が20分の1なので、費用は約10分の1に収まりました。Haiku 4.5は課題Aの1回目で18ターン・265秒・出力3.2万トークンを使い、0.386ドルかかっています。同じ作業をHaiku 5.5は30秒・0.0075ドルで終えており、旧モデルの「安いはずなのに回り道をして高くつく」問題は、今回の課題では見られませんでした。
一方、速さはSonnet 5.5とほぼ同じでした。公式はHaiku 5.5を「標準速度では当社最速」としていますが、今回のような書類業務では、ファイルを読む・書くといった手順の往復が時間の大半を占めます。所要時間ではなく費用で選ぶモデル、と考えるのが実態に近いというのが当研究所の見立てです。
どこで間違えたか
- Haiku 5.5(課題B・2回目):議事録にある「月約20時間」「月約150件」に、議事録に無い「年換算で約240時間」「約1,800件」、正社員とパートを足した「計約220名」を書き足しました。指示の「推測で数字を足さない」に反するため減点です。1回目と、effort lowでの実行では起きていません
- Haiku 4.5(課題B・2回目):パート・アルバイトの入社が「月5〜10名」という課題の数字を落としました
- Sonnet 5.5(課題A・2回目):5件の検出はすべて正しい一方、冒頭で「完全一致21件」と書きながら補足で「上記以外の19件」と件数を書き間違えました
契約書チェック(課題C)は7回すべてが6件とも正しく直し、3通の修正内容も一字一句同じでした。ルールに無い言い回しを直した回もありません。表記ルールのように「正解が文書で決まっている」作業ほど、モデルの差が出にくいことが分かります。数字を扱う作業では、どのモデルでも件数や合計を機械的に検算する一手間を残しておくべきです(検算の組み込み方はClaude Codeの検証ループの記事で解説しています)。
effortを下げるとどうなるか
Haiku 5.5をeffort lowでも各1回実行すると、3業務とも満点で、所要時間はmediumの1回目より13〜30%短く(25.6秒・12.4秒・26.6秒)、出力トークンも10〜25%少なくなりました。費用は同時に走らせた回のキャッシュの当たり方に左右されたため、今回はeffortの比較には使っていません。effortの考え方はeffortの使い分けの記事にまとめています。
表示額の注意(v2.1.293時点)
Claude Codeが表示するSonnet 5.5の費用は、キャッシュ読みを値下げ前の0.20ドルで計算していました(使用量×0.20ドルで全回一致)。公式の現行単価0.10ドルで計算し直すと、今回の課題では表示額より1割強安くなります。Haiku 5.5とHaiku 4.5の表示額は、公式の単価と全回一致しました。
1日10作業・月22日(220作業)に置き換えると、API定価でHaiku 5.5は約1.41ドル(約221円)、Sonnet 5.5は約14ドル(約2,200円)、Haiku 4.5は約31ドル(約4,870円)です。もちろん実際の業務は今回の課題より大きくなるのが普通で、そのとき効いてくるのが次の「10万トークンの壁」です。
Haiku 5.5の「10万トークンの壁」とは?超えると単価が5倍に
Haiku 5.5は、1回のリクエストのプロンプトが10万トークンを超えると、入力・出力・キャッシュのすべての単価が5倍になります(入力0.10→0.50ドル、出力0.50→2.50ドル)。Claude 4.6以降のモデルで、プロンプトの長さによって料金が変わるのはHaiku 5.5だけです(2026年10月8日時点)。
実際にどれだけ変わるかを確かめるため、架空の問い合わせログから「解約」の件数と受付番号を抜き出す同じ依頼を、ログの長さだけ変えてHaiku 5.5に渡しました。ログは標準入力でまとめて渡し、ツールは使わせていません。
| 条件 | 処理したトークン | 費用 | 1,000トークンあたり | 正解 |
|---|---|---|---|---|
| Haiku 5.5・短いログ(700件) | 66,902 | 0.0138ドル | 0.00021ドル | 17件中17件 |
| Haiku 5.5・長いログ(1,700件) | 157,355 | 0.1618ドル | 0.00103ドル | 42件中40件 |
| Haiku 5.5・長いログ(直後に再実行) | 157,355 | 0.0147ドル | 0.00009ドル | 42件中37件 |
| Sonnet 5.5・長いログ | 156,577 | 0.6331ドル | 0.00404ドル | 42件中42件 |
※2026年10月8日、Claude Code v2.1.293の claude -p で各1回。費用はAPI定価での表示額。再実行はキャッシュが残っていたため、ほぼ全量がキャッシュ読みで計上されています。
トークン数は2.35倍なのに、費用は11.7倍になりました。1,000トークンあたりの単価がちょうど約5倍に上がっており、表示額は10万トークン超の公表単価で計算すると一致します。あわせて、長いログでは42件中40件、再実行では37件と取りこぼしが出ました。同じ長さをSonnet 5.5に渡すと全件正解でしたが、費用は約4倍です。
Claude Codeでは「会話の長さ」がそのまま請求単価になる
この壁がClaude Codeで問題になるのは、Claude Codeが毎ターン、システムプロンプトとそれまでの会話をまとめて送り直す仕組みだからです(Anthropicの費用の解説記事)。最初は数万トークンでも、ファイルを読み、ツールを実行するたびに会話は伸びます。会話が10万トークンを超えた時点で、それ以降のターンはすべて高い単価で計算されます。Hacker Newsでも、返信が最も多く付いたのは「10万トークンという区切りは低すぎて、すぐに超えてしまう」という指摘でした。
さらに、公式ドキュメントによれば、Haiku 5.5のように100万トークンの窓を持つモデルは、既定で約96.7万トークンになるまで会話を自動圧縮しません。何も設定しないと、長いセッションは10万から96.7万までの区間を、ずっと高い単価のまま進むことになります。
対策:/autocompact 100k で圧縮の基準を下げる
Claude Codeの開発チームのLydia Hallie氏は、発表当日に次の設定を紹介しています。
「API課金で使っているなら、Haiku 5.5の自動圧縮の基準を10万にすれば、安い料金帯に留まれます。設定はモデルごとに保存されるので、効くのはHaiku(サブエージェントを含む)だけです」
"If you're on API billing, you can set Haiku 5.5's autocompact window to 100K so you stay in the cheaper token pricing tier! It's saved per model so this only applies to Haiku (incl. subagents)"
Lydia Hallie(Anthropic・Claude Code)— X(2026年10月7日)
/model haiku
/autocompact 100k
# 元に戻すとき(モデルに合わせた既定値に戻る)
/autocompact auto
公式ドキュメントでは、/autocompact に指定できるのは10万〜100万トークンで、v2.1.288以降は使用中のモデルごとにユーザー設定へ保存されます。起動1回だけ変えたいときは claude --autocompact 100k、スクリプトやクラウド環境では環境変数 CLAUDE_CODE_AUTO_COMPACT_WINDOW=100000 が使え、環境変数が最優先です。当研究所の環境(v2.1.293)でも --autocompact 100k はHaiku 5.5で受け付けられ、90k を指定すると「10万から100万の間で指定」というエラーで止まりました。
ただし、圧縮は会話を要約に置き換える仕組みなので、細かな経緯や途中の数字は残りません。当研究所の見解では、10万で圧縮するよりも、関係のない作業に移るときに /clear で会話を切り替える、長い資料は次の節のように「読ませずに検索させる」といった、そもそも会話を伸ばさない使い方を先に考えるのが確実です。なお、この料金差が請求に直接響くのはAPIキーやEnterpriseの従量課金、usage creditsで使う場合です。Pro・Maxの定額プランでは、表示される金額は定価での推定で請求額ではありません。
長い資料はどう扱う?丸ごと読ませず、Claude Codeに検索させる
長い資料をHaiku 5.5に扱わせるときは、全文をプロンプトに入れるのではなく、ファイルとして置いてClaude Codeに検索させる方が、安く正確でした。同じ15.7万トークンの問い合わせログから「解約」を数える作業は、丸ごと渡すと42件中40件・0.162ドル、ファイルを検索させると42件中42件・0.0036ドルでした。
検索させた回では、同じログを「問い合わせログ_2026-09.md」として作業フォルダに置き、ファイルの読み取り・検索・Pythonの実行を許可して同じ依頼をしました。Haiku 5.5は4ターン・9.4秒で、条件に合う行だけを抜き出して数えています。会話に入るのは該当行だけなので、1回のリクエストは10万トークンの壁にまったく届きません。費用は丸ごと渡した場合の約44分の1で、取りこぼしもありませんでした。
士業や経理の業務に置き換えると、顧問先の仕訳データ、問い合わせ履歴、案件一覧のように「件数が多く、条件で抜き出せる」資料ほど、この差が効きます。依頼の書き方としては次の3点が実務的です。
数える・抜き出すはコマンドに任せる
「grepかPythonで数えてから報告して」と一言添えると、モデルが目で追って数えるのではなく、機械的に数えた結果を使います。
資料はチャットに貼らずフォルダに置く
長い資料を会話に貼ると、そのセッションの以降のターンはすべて長い会話のまま進みます。ファイルとして置けば、必要な部分だけが読まれます。
全件の確認が要る作業は検算かSonnetで
今回の実測では、丸ごと読ませた長文の全件抽出はHaiku 5.5で2〜5件の取りこぼしが出ました。見落としが許されない確認は、件数を別の方法で検算するか、Sonnet 5.5以上に任せます。
Haiku 5.5はどんな業務に向いている?Sonnet・Opusとの使い分け
当研究所の見解では、Haiku 5.5は「手順が決まっていて、結果を機械的に確かめられる作業」と「サブエージェントの下調べ」に向いています。判断が要る作業や、全件の見落としが許されない確認は、Sonnet 5.5以上に任せるのが安全です。
開発チームのLydia Hallie氏も、向く作業を「読む・小さな編集・ツール呼び出しが中心で、深い推論が要らない作業」と表現しています(X、2026年10月7日)。今回の実測と公式資料を合わせると、使い分けの目安は次のとおりです。
| 作業 | 目安 | 根拠 |
|---|---|---|
| 請求と入金の突合、表記ルールのチェック | Haiku 5.5 | 実測で満点。費用はSonnet 5.5の約10分の1 |
| 議事録から提案書の骨子を作る | Haiku 5.5+人の確認、またはSonnet 5.5 | Haiku 5.5は議事録に無い数字を足した回があった |
| 長い資料からの全件抽出 | Haiku 5.5に検索させる、またはSonnet 5.5 | 丸ごと読ませるとHaiku 5.5は取りこぼした |
| 新しい自動化の設計、不具合の原因調査 | Sonnet 5.5・Opus 5.5 | Terminal-Bench 4.0はHaiku 5.5が39.2%、Sonnet 5.5が70.6% |
| ファイル探索・要約などのサブエージェント | Haiku 5.5 | 公式がサブエージェントとしての利用を推奨 |
※当研究所の実測(各2回)と、2026年10月8日時点の公式資料にもとづく目安です。
料金面の位置づけも整理しておきます。Pro・Maxの定額プランでは、Haiku 5.5を使うと使用量の上限がどれだけ長持ちするかは公表されていません。一方、APIキーやEnterpriseの従量課金で業務フローを回している場合は、今回の差がそのまま請求額の差になります。発表に合わせて、Max 5xに月100ドル、Max 20xに月200ドル、Teamに最大500ドル(利用者で共有)のAPIクレジットを毎月付与することも公表され、発表の週から順次提供されます。プラン全体の料金と選び方はClaude Codeの料金ガイドで、Claude Codeそのものの始め方はClaude Code入門ガイドで解説しています。
まとめ
この記事のまとめ
- Claude Haiku 5.5は2026年10月7日発表の小型モデルで、10万トークン以下なら入出力の単価がHaiku 4.5の10分の1です。Claude Codeはv2.1.293から /model haiku でHaiku 5.5を使えます。
- Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry経由では haiku はHaiku 4.5のままです。ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL でモデルIDを固定します。
- 書類業務3種の実測では、1作業の平均はHaiku 5.5が約1.0円、Sonnet 5.5が約10円、Haiku 4.5が約22円。正解数はHaiku 5.5が34点中33点で、速さはSonnet 5.5とほぼ同じでした。
- 1回のリクエストが10万トークンを超えると単価は5倍です。実測では約6.7万→15.7万トークンで費用が11.7倍になりました。API課金なら /autocompact 100k や /clear で会話を短く保ちます。
- 長い資料は丸ごと読ませず、ファイルとして置いて検索させると、費用は約44分の1で取りこぼしもありませんでした。
- サブエージェントには定義に model: haiku と書くだけで割り当てられます。判断や全件の確認はSonnet 5.5以上、手順の決まった作業と下調べはHaiku 5.5が目安です。
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よくある質問
Claude CodeでHaiku 5.5を使うにはどうすればいいですか?
Claude Codeをv2.1.293以降に更新し(claude update)、/model haiku と入力するか、claude --model claude-haiku-5-5 で起動します。Anthropic APIとPro・Max・Team・Enterpriseのログインでは haiku がHaiku 5.5を指します。Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry経由では haiku はHaiku 4.5のままなので、ANTHROPIC_DEFAULT_HAIKU_MODEL にHaiku 5.5のモデルIDを指定します。
Claude CodeのHaikuとSonnetはどう使い分けますか?
当研究所の実測では、請求と入金の突合や契約書の表記チェックのような定型の書類業務は、Haiku 5.5でもSonnet 5.5とほぼ同じ正解数で、費用は約10分の1でした。一方、長い資料を丸ごと読ませて全件を数える作業ではHaiku 5.5は取りこぼし、Sonnet 5.5は全件正解でした。見落としが許されない確認や判断が要る作業はSonnet、手順が決まった繰り返しやサブエージェントの下調べはHaikuが目安です。
Haiku 5.5の10万トークンの境界は、会話全体と1回の依頼のどちらで数えますか?
1回のリクエストに含まれるプロンプトの長さで決まります。ただしClaude Codeは毎ターン、システムプロンプトとそれまでの会話をまとめて送り直すため、会話が10万トークンを超えると、以降のターンはすべて高い単価(100万トークンあたり入力0.50ドル・出力2.50ドル)で計算されます。API課金なら /autocompact 100k で圧縮の基準を下げるか、関係のない作業に移るときに /clear します。
ProやMaxの定額プランでもHaiku 5.5の料金差を気にする必要はありますか?
定額プランでは、/usage などに出る金額はAPI定価での推定で、請求額ではありません。Haiku 5.5を使うと使用量の上限がどれだけ長持ちするかも、2026年10月8日時点で公表されていません。料金の差が直接響くのは、APIキーやEnterpriseの従量課金、usage creditsで使う場合です。なお発表に合わせて、Max 5xに月100ドル、Max 20xに月200ドル、Teamに最大500ドル(共有)のAPIクレジットが付くことになりました。
Claude Codeでサブエージェントだけを Haiku 5.5 にする設定はありますか?
あります。.claude/agents/ に置くサブエージェントの定義に model: haiku と書くと、そのサブエージェントはHaiku 5.5で動きます。組み込みのExploreは、同じ名前の定義を作って model: haiku を書くと上書きできます。すべてのサブエージェントをHaikuにそろえるなら、設定ファイルの env に CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL を haiku、CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL_FORCE を 1 と書きます。実際に動いているモデルは /tasks で確認できます。
参考資料・出典
- 公式ブログ・記事Introducing Claude Haiku 5.5
発表。料金(Haiku 4.5・Sonnet 5.5との比較)、ベンチマーク4種、向く用途、effort、Max・TeamへのAPIクレジット、Sonnet 5.5のキャッシュ読み値下げ
- 公式ドキュメントPricing
Haiku 5.5の2段階料金(10万トークン以下・超)、キャッシュ書き込み・読みの単価、Sonnet 5.5のキャッシュ読み0.10ドル、Haiku 4.5の単価(確認日)
- 公式ドキュメントModel configuration
haikuエイリアスの解決先(プロバイダー別)、v2.1.293でHaiku 5.5に、1Mコンテキスト、既定effort、自動圧縮の既定値と /autocompact の仕様、Bedrock等でのピン留め(確認日)
- 公式ドキュメントClaude Code changelog(v2.1.293)
Claude Haiku 5.5の追加と既定Haiku化、1Mコンテキスト、料金の記載
- 公式ドキュメントCreate custom subagents
サブエージェント定義の model: haiku、モデルの決まり方、CLAUDE_CODE_SUBAGENT_MODEL と _FORCE、Exploreの上書き、/tasks での確認(確認日)
- 公式ドキュメントCommands
/autocompact [auto|<tokens>] の説明(確認日)
- 公式ドキュメントManage costs effectively
単純なサブエージェントは model: haiku に、/usage の金額は定価での推定で定額プランの請求額ではない(確認日)
- 公式ブログ・記事What a task costs on Opus 5.5
1ターンごとにそれまでの会話を送り直すため費用が積み上がる仕組み、定額プランのキャッシュは1時間
- スレッドIntroducing Claude Haiku 5.5: the cheapest, fastest, and most capable small model we've ever released.
発表ポスト。平均でHaiku 4.5より約75%安い。表示220万・いいね3.1万・ブックマーク3,500(2026年10月8日時点)
- スレッドHaiku 5.5 is now available in the Claude Platform and Claude Code.
Opus 5.5・Sonnet 5.5のサブエージェントとして相性がよい、要約・圧縮・データベースへの問い合わせに。表示47.4万(2026年10月8日時点)
- スレッドIf you're on API billing, you can set Haiku 5.5's autocompact window to 100K so you stay in the cheaper token pricing tier!
/model haiku のあと /autocompact 100k で安い料金帯に留まる方法。モデルごとに保存されサブエージェントにも効く
- スレッドhi haiku, such a great model for tasks that are mostly reading/small edits/tool calls
Haiku 5.5が向く作業(読む・小さな編集・ツール呼び出し)
- スレッドHaiku 5.5 is a good Haiku.
10万トークン以内ならHaiku 4.5の10分の1の安さ
- 公式ブログ・記事Claude Haiku 5.5
新しいトークナイザーで同じ長いプロンプトが約1.25倍のトークンになる点、思考を無効にできず既定はmedium
- スレッドClaude Haiku 5.5(Hacker News)
592ポイント・275コメント(2026年10月8日時点)。返信が最も多いコメントは「10万トークンの区切りは低すぎる」
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